斜め縞に牡丹の花模様が染められた竺仙の浴衣用反物です
生地は柔らかくサラリとした手触りの綿、格子が織り込まれた紅梅織りの地です
巻き終わりに「竺仙鑑製」の染め抜きと、タグがあります

図のように広い範囲が薄っすら変色しています
詳細は図と写真でご確認ください（黒字・表地、赤字・裏地）

材料用にお楽しみ下さい

【竺仙（ちくせん）】
天保年間創業（1842年）の浴衣・江戸小紋中心の老舗呉服屋。
竺仙染めとは、江戸明治から伝わる型紙と職人の鋭敏な勘のみで作られている。
手彫の型紙で一反ごとに手染めする「型染め」を現在でも続けている。
毎年1月と2月に東京と京都で百貨店と専門店を対象とした展示会を開催しており、この展示会を基に年間の生産・販売活動が計画される。
現代当主（五代目 文男氏）は仙台からの能衣装や古代紋様に加え、正倉院紋様や宗達・光琳の創作再現を積極的に行っている。
江戸染浴衣の独特な技術が有名となり、歌舞伎の世界でもその生き様が描かれている。

文：浅見



*おおよその地色 - HTML code (2C5173)

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